看護師が急変対応にあたる際の基本的な流れとして、初期対応から正確に判断し、迅速な対処につなげていくことが求められるでしょう。急変とは、患者の健康状態が急速に悪化することを指し、急変対応では看護師による素早い行動が不可欠です。
まず、患者に異変を感じた際には、些細な変化も見逃さないように冷静に患者の状態を観察します。呼吸や意識の状態、皮膚の色、体温など、基本的な生命徴候をチェックすることが重要です。この時点で、患者が苦しそうにしている原因をある程度推測しましょう。特に呼吸困難であったり、意識がもうろうとしていたりするような場合には、緊急性が非常に高いと判断されます。
看護師が次に行うのは、患者の状態に応じた初期対応です。たとえば、呼吸が不安定な場合は、患者を楽な姿勢にして呼吸を助けることが先決となります。また、必要であれば迅速に酸素を投与し、患者の酸素化をサポートしましょう。患者の状況を正確に把握したうえで、看護師は医師に連絡を取り、迅速な判断と治療の指示を仰ぎます。
このプロセスの中で、看護師は医師のほかにも多職種のチームメンバーと協力し、患者の治療に必要な準備を行っていくことが大事です。緊急の手術が必要なときには手術室の準備を急いだり、必要な薬剤を準備したりします。このように、急変対応では看護師が主体となるケースが珍しくありません。患者の安全と生命を守るための迅速かつ的確な行動が、看護師には求められます。
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